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降誕祭シリーズ最終戦 ―2012年12月15日―

第三試合(メイン):桐谷かすみ VS 雨宮佑香


新人最強決定トーナメント決勝戦。
エースとして、優勝が義務付けられている雨宮と、準決勝で犀川を破り、「まさか」の決勝進出を果たした、桐谷との一戦。
客席からは、桐谷への拍手と歓声が、多く、わき上がった。

桐谷は、とにかく捕まらない様に、跳躍力を活かして、リング内を動き回る。
高い打点のドロップキックが、雨宮を吹き飛ばした。

雨宮は、得意とするエルボーの乱れうち。
そのままKOとなっても、おかしくないほど、桐谷の顔面に、打ち付ける。
仰向けにダウンした桐谷へ、レフリーがダウン・カウントを開始。
客席から、あきらめた様な声も出る中、カウント9で、桐谷はようやく立ち上がった。

だが、桐谷自身は、あきらめるどころか、ここから反撃に移る。
空中技で雨宮を翻弄し、フライング・ボディアタックからのフォールでは、カウント2.5まで奪う。

焦ったらしい雨宮は、強引にスタナーで試合を終わらせようとする。
だが、ロープ際であった為、桐谷はエスケープ。
これで、リズムを崩した為か、雨宮の攻撃は、単発のエルボーやストンピングを、繰り出すのみとなってゆく。

両者とも、決め手を欠いた展開と思われた、その時、桐谷はフロント・ネックロックの体勢に。
そこから、「決勝まで隠しておいた」という、フィッシャーマンズ・スープレックスへ。
意表を突かれたからか、雨宮は返す事が出来ず、これで3カウントが入る。
まさかの決着に、客席は大盛り上がりとなった。

勝った桐谷には、優勝トロフィと、「初音御前」の称号が贈られ、 「少し熱かった」という、勝利を祝う花火が降り注いだ。
御伽桟敷、一年目の新人王は、これまでシングルで結果を残せなかった、桐谷の優勝で幕を閉じた。

○桐谷かすみ(16分05秒 フィッシャーマンズ・スープレックス)雨宮佑香×

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