TOPPOSER工房御伽桟敷競技の結末2013> 幕間:2013年11月17日

幕間 ―2013年11月17日―(※2013年11月20日、録画放送)


昨年の夏祭りで、特別興行を行って以来。地元神社での試合は、「豊作記念」として、奉じられる事になった。
「最近の流行りも、チェックしているからね。この場所では、こうやるのが、ウケるんだろう?」
CEOは、社を背にする暴挙の中、両手を合わせ、
「手と手のしわを合わせて、しあわせ〜、これでオリンピックも、ばっちりだ」
記者が沈黙を貫く中、CEOは、二度目の登場となる、新秘書のジュリーを紹介。
「さあ、豊作記念だからね、ジュリーも、気のきいた一言を頼むよ」
「今日は、お呼び頂き、ありがとうございました。私も、肉体が豊作だと、よく言われておりまして」
「はっはっはっ! これは愉快なジョークだろ?」
沈黙の中、ジュリー、逃走。

第二試合:ザビーネ・クライバー VS 大石リナ


特別興行の中、突如、決まった、両者のシングル戦。
「採算」を度外視したカードと言えるが、ベルトを初防衛戦で失った大石は、ここで挽回したい所。
袈裟切りチョップのラッシュに加え、珍しく、ローキックの連打で攻め立てる。
スロースターターのザビーネを、短期決戦で仕留める作戦に出た。

しかし、ザビーネも、その作戦は読んでいたという。
相手のバランスを崩して、すかさずエビ固めに持ち込むなど、グラウンドで大石のリズムを崩していった。
大石も、グラウンドで対抗するものの、技術でザビーネを上回る事は出来ず。

いったん、リズムを崩すと、ザビーネに抵抗するのは困難。
わずかに触れただけで、転がる様に、投げ飛ばされてしまう。
大石は、まるで練習台のごとく、スープレックスの餌食に。
前チャンピオンの威厳は、完全に消え去ってしまった。

ザビーネは、強烈なパイルドライバーで、大石を垂直に叩きつける。
「レスリングの基本が出来ていない相手には、仕掛けない技」だというが、大石は、半失神状態に。

最後は、片羽絞めから、グラウンドに倒れこみ、大石の動きを、封じた。
大石はギブアップの意志表示をする事も無く、失神。レフリーが試合を止めた。
前シリーズで、ザビーネとのタイトルマッチを要望していた大石だったが、結果は無残なものとなってしまった。

○ザビーネ・クライバー(16分36秒 片羽絞め)大石リナ×

第三試合(メイン):雨宮佑香&犀川あやめ VS 白浜樹里&山吹響子


四人ともが、盛り上げる事に集中したという、メインのタッグマッチ。
ザビーネと大石の試合では無く、彼女たちがメインに配された意味を考えて欲しいと、CEOは珍しく、試合前に告げたという。
犀川も、いきなりハイキックを繰り出すが、山吹は耐えて、バックドロップ。
両チームが、序盤からハイテンションのまま、場外戦へともつれこんだ。

雨宮は、トップを競い合っている白浜を、フロントキックで吹き飛ばす。
自動販売機に白浜が衝突し、商店街の会長は激怒していたが、そんな事はお構いなし。
雨宮と白浜が、もつれ合ったまま、その会長へ体当たりを喰らわすと、会場は笑いにつつまれた。

最後は、雨宮がダイビング・エルボー、犀川がダイビング・ヘッドバッドを、山吹に決め、フォール勝ち。
試合終了後、雨宮がマイクを持ち、「御伽桟敷は、今後も、地域と密着した活動を続けていきます。プロレスが、特別なものではなく、地域の中に取り入れられるものとして、認めていただけるまで。ありがとう、ございました、また来年!」
雨宮のマイクに拍手が起こる中、「お兄さんは、静岡から、出ていくの!?」と大声が。どうやら、プロ野球でピッチャーを務める、雨宮の実兄についてらしいのだが、スタッフは慌てて止めに入る。
しかし、雨宮は冷静に、「メトミテラーズに来るんじゃないですかね?」と切り返した。
メトミテラーズを応援する、地元の方々は、再び拍手。

雨宮佑香&○犀川あやめ(13分22秒 片エビ固め)白浜樹里&山吹響子×

第一試合:乙瀬深雪 VS 桐谷かすみ VS 若木真衣 VS 葉月沙弥子

4wayの試合という事もあり、誰と闘うべきかで戸惑う場面もあったが、ここは桐谷と葉月の独占場。
派手な飛び技と、オリジナル技で、乙瀬と若木は、翻弄される。黙って技を受けていたとも見えたのだが……。
桐谷がコーナーポストへ昇り、観客へアピールしている所を、葉月が叩き落とす。
乙瀬は、すかさず、飛び膝蹴りで、葉月もろとも場外へ落下。
その隙に、若木が、コーナー二段目へ登り、二―ドロップを。だが、桐谷は、寸前でかわす。
混乱した状況の中、桐谷が回転エビ固めで若木を押さえ込んだ。

○桐谷かすみ(9分39秒 回転エビ固め)若木真衣×