夏木立シリーズ第三戦 ―2012年8月25日―
第一試合:白浜樹里 VS 乙瀬深雪
前回のメイン終了後、珍しく怒りをあらわにした白浜と、新スタイルを身につけた乙瀬との一戦。
蹴りを最小限にしたスタイルが裏目に出たか、乙瀬はリズムをつかめず。
ショルダータックル、エアプレーンスピンと白浜は自分の流れに持っていき、最後は膝固め。
乙瀬は一分近く耐えたもののギブアップ。白浜のパワーに屈した形となった。
○白浜樹里(7分57秒 膝固め)乙瀬深雪×
第二試合:雨宮佑香&桐谷かすみ VS 松田琉菜&山吹響子
タッグマッチでの指導力が高く評価されてきた松田であったが、山吹との連携が上手く取れず。
雨宮と桐谷はコンビネーションで松田を攻めてゆく。
山吹は松田の指示を聞かず独力で試合を進め、松田が声を荒げる場面もあった。
松田が場外で大暴れしている内に、山吹が桐谷を丸めこみ3カウント。
試合には勝ったものの、松田の怒りは収まらなかった。
雨宮&×桐谷(12分30秒 変形ローリング・クレイドル)松田&山吹○
第三試合(メイン):犀川あやめ VS 大石リナ
タッグながら大石をフォールしてみせた犀川。松田の指定による両者のシングルがメインで組まれた。
犀川のセコンドに松田が付く中、大石は前回の仕返しとばかりにヘッドバッドを連打。
意外な技が出た事で、客席は序盤からわく。
犀川の蹴りに対し、大石も張り手の連打。互いにダウンを奪い合う展開に。
セコンドにいる松田の指示が効き始め、ここから犀川の攻勢が続く。
だが雨宮を半失神に追い込んだランニング式パラダイス・ロストが炸裂。
フラフラの状態で立ち上がる犀川に、大石はとどめの一撃を狙い走り込んでくる。
そこへカウンター気味に犀川が、大逆転のニ―ルキックを決め、両者ともにダウン。
ダウンカウントが続く中、大石が中腰で何とか立ち上がる。
犀川は体をねじらせるが、体を起こす事も出来ない。
レフリーは10カウントを数え、ゴング。立っていた大石のKO勝利を宣告した。
しかし松田は猛抗議。
「大石はファイティングポーズを取っていない。両者KOだ」
しばらく揉めたものの、大石の勝利をレフリーはあらためて告げる。
「おい! レフリー巻き込んで、こんな茶番をするのか? そんなに大石とシングルをやらせたいなら、やってやる! ルールはどちらかがギブアップするまでだ。それ以外はやらねえぞ!」
松田が観客とCEOへアピールし、大会は締めくくられた。
×犀川あやめ(15分26秒 KO)大石リナ○