夏木立シリーズ開幕戦 ―2012年8月11日―
オープニング、CEOのウンベルトは入場ゲートより火花と共に登場。
「もっと火花の量を多く出来なかったのか!?」
CEOは後で不満を述べたが、予算の都合上やむを得ず。
「日本の友達! 夏の暑さも吹き飛ぶ戦いを見せてやるぞ。近くで何かコミックとかアニメーションの集いをやってるそうだが、こっちの方が面白いぜ!」
一部の客からは何故かブーイング。
青いライトと特殊照明で、蛍の光景をイメージしたとCEOは語った。
第一試合:桐谷かすみ VS 山吹響子
前シリーズの最終戦ではグラウンドに強い所を見せた山吹と、今シリーズで開花したい桐谷とのシングルマッチ。
山吹のグラウンド技術が有利と思われたが、飛び技やドロップキックの連打で桐谷が中盤から試合を支配する。
この試合の為に練習を重ねたという延髄切りが決まり、桐谷が3カウントを奪取した。
桐谷はシングル初勝利。
○桐谷かすみ(8分10秒 片エビ固め)山吹響子×
第二試合:白浜樹里&乙瀬深雪 VS 松田琉菜&犀川あやめ
松田が直接パートナーに指名した犀川と組んでのタッグマッチ。
乙瀬の打撃に松田はボクシング技術で対応。カウンターでボディへのパンチを決めるなど、意外にも打撃戦で圧倒したのは松田であった。
乙瀬へ狙いを定め、入れ替わり立ち替わり、一方的に攻め立てる。
松田の指示を受け、犀川がフィニッシュに選んだのはダイビングヘッドバッド。
初披露の技で乙瀬をフォールした。
白浜&×乙瀬(10分57秒 片エビ固め)松田&犀川○
第三試合(メイン):雨宮佑香 VS 大石リナ
団体内部から誕生したエースの雨宮と、この団体でプロ活動を開始した大石リナが直接対決に臨んだ。
キャリアが浅いとはいえ、フリーの選手にエースが負ける訳にはいかないと、雨宮は気合充分。
ゴングと同時に握手を求める大石へ対し、これを無視。いきなりスタナーを炸裂させた。
スタナーでダメージを負った大石は、中盤まで防戦一方。
しかしスリーパーホールドや逆エビ固めで静かに反撃へと転じていった。
尻もちをついた格好の雨宮へ、ランニング式のパラダイス・ロストが決まる。
雨宮はこの一撃で半失神状態に。
フラフラになりながらもエルボーで抵抗する雨宮に、大石はサイドスープレックスを連発で繰り出す。
雨宮が何とか立ち上がった所を、回転首固めで丸めこんだ。
返す事が出来ず、そのまま3カウントを奪われる。雨宮は初のフォール負けを喫した。
×雨宮佑香(16分23秒 回転首固め)大石リナ○