えんおうシリーズ第二戦 ―2014年01月26日(※2014年02月22日録画放送)―
第一試合:葉月沙弥子 VS 奥山咲恵
デビュー戦で敗れたものの、基本に忠実なレスリングと、相撲技を活用するスタイルを見せた奥山。
この日は、ボクシング風の構えから、ジャブで威嚇するなど、更に独自な動きを披露、葉月に挑んだ。
しかし、後輩相手に違いを見せつけたい葉月は、グラウンドで奥山の動きを完全に封じる。
まるで別人の様な、落ち着いたレスリングを展開し、三角絞めの体勢へ。奥山からギブアップを奪った。
○葉月沙弥子(06分25秒 三角絞め)奥山咲恵×
第二試合:桐谷かすみ VS 三枝宮
デビュー戦から能力の高さを示した三枝は、桐谷を相手にしても臆さず、勢いのあるドロップキックで会場を沸かせた。
跳躍力では団体一ともいえる桐谷だが、三枝の瞬発力も、それに匹敵するレベルといえよう。
だが、試合は、ストレッチ技で動けなくなった三枝が、即座にギブアップ。
キャリアの差があるとはいえ、あっさりと試合が終わってしまった事に、観客も戸惑い気味だった。
○桐谷かすみ(05分36秒 変形スタンディング・クラッチホールド)三枝宮×
第三試合:乙瀬深雪&山吹響子 VS 雨宮佑香&犀川あやめ
最も勢いのあるタッグチーム、乙瀬と山吹は、雨宮、犀川コンビと対決。
タッグを組む機会が少ないとはいえ、エースである二人が負ける訳にもいかない。
特に犀川は、前大会で、後輩の若木へ敗北した事もあり、ここで復調したい所。
試合は互角の展開となったが、助走を付けた乙瀬の膝蹴りが、雨宮のボディを直撃。
これが、まともに入ってしまい、前かがみでKO状態の雨宮を丸めこんで、乙瀬が余裕の3カウントを奪った。
○乙瀬深雪&山吹響子(20分14秒 エビ固め)雨宮佑香×&犀川あやめ
第四試合(メイン):白浜樹里 VS 若木真衣
犀川に勝利し、この日、白浜と対戦する若木は二連続のメイン。新人王決定戦から数えて、三連続のメイン出場となった。
ベルトを巡るトーナメントでは、打撃を封じ込められた為か、若木はいきなりのタックルでダウンを奪う。
そこから馬乗りになり、白浜を張り手の連打で、序盤から苦しめた。
白浜は、パワーの差を見せつけて、試合の主導権を握り返す。
ショルダータックルで吹き飛ばし、強引に持ち上げ、アルゼンチン・バックブリ―カー。
そのままギブアップを奪えそうな勢いであったが、若木は耐えきった。
しばらくは白浜のペースで試合は進んだものの、若木はジャーマン・スープレックスで形勢逆転。
3カウントからは逃れたものの、ダメージを負った為か、白浜の動きが精彩を欠き出す。
一方的に蹴りの連打を喰らいまくる白浜は、反撃もおぼつかない。
コーナーポストを背にし、遂にはレフリーから、スタンディングダウンと判定され、カウントを取られる。
10カウントぎりぎりで、ファイティングポーズを見せたものの、いつ試合を止められても、おかしくはない状態であった。
両者ともに崩れ落ちる様なタックルで、白浜が何とかグラウンドへ持ち込んだ。
三角固めを狙ったが、若木は決めさせず、ロープ方向へ逃げる。
それならばと、白浜が体勢を変え、初披露の裏十字固めへ。
若木は、なおもロープへ逃げようとするものの、動きを止められ、無念のギブアップ。
白浜が薄氷の勝利を手に入れた。
○白浜樹里(15分22秒 裏十字固め)若木真衣×