娑婆で見た弥三郎は落ちぶれた僕の友人と知られたら恥ずかしすぎるのでやはり無視する僕なりの結論シリーズ第三戦 ―2013年12月15日―
第一試合:大石リナ VS ティグレス寺山
レスラーとして、一夜限りの復活を果たした、ティグレス寺山こと、寺山キャロリン。
この日をもって、プロレスの世界から離れるという寺山は、大石とシングル戦に臨んだ。
得意とするティグレス・アタックを決めるなど、果敢に立ち向かっていったが、袈裟切りチョップを喰らうと動きが止まる。
その後も、反撃を試みるが、回転エビ固めで丸めこまれ、3カウントを聞いた。
寺山が、リング中央で、観客へ挨拶する中、CEOが宣言。
「ティグレス寺山を、2.5期生として、正式に認める。つまり、あー、今日がデビュー戦であり、引退試合になる訳だ」
○大石リナ(05分22秒 回転エビ固め)ティグレス寺山×
第二試合:雨宮佑香 VS 若木真衣
第二期初音御前決定戦を、来週に控えた、若木は、エースの雨宮と対戦。
大石をも追い詰めた蹴り技に、雨宮も、まともには対抗できず。
新人王となる前に、大きな勝利をつかむかと思われたが、雨宮のスピアーで、形勢は逆転。
最後は、ラリアットの連打から、スタナーへ繋ぎ、雨宮がフォール勝ち。
だが、既に一期生との差は無くなった事を、印象付けた一戦だった。
○雨宮佑香(10分19秒 片エビ固め)若木真衣×
第三試合:犀川あやめ VS 葉月沙弥子
こちらも、初音御前決定戦を控えてのテストマッチとなる。
葉月は犀川と対戦。しかし、悪い意味で、いつもの葉月だった。
フライング・ボディアタックの姿勢で、張り手を見舞う新技を披露。
「意外と効いた」という犀川だが、ニールキックから、ダイビング・ヘッドバッドで、あっさりとピン。
第二期初音御前へ、黄信号どころか、脇道へ激突だ。
○犀川あやめ(07分38秒 片エビ固め)葉月沙弥子×
第四試合(メイン):乙瀬深雪&山吹響子 VS 白浜樹里&桐谷かすみ
互いに、この日が、正式なタッグとして始動となる一戦。
パワーで上回る白浜、タッグ戦術に優れた桐谷が、まずは主導権を握った。
押され続けた乙瀬と山吹だが、反撃の狼煙は、山吹のジャーマンから。
これで大きなダメージを受けた白浜が、ターゲットとして狙われる。
しばらく互角な展開を繰り広げていた両チームだが、大きく試合が動いたのは、桐谷のプランチャー。
場外乱闘で白浜を痛めつける、相手チームへ向かい、高く跳躍。そのまま突っ込んでいった。
主導権を握り返した白浜は、乙瀬を、アルゼンチン・バックブリ―カーにとらえ、試合を決めに掛かる。
桐谷にカットされていた山吹は、身動きのとれなくなった乙瀬を、ギリギリで救出した。
体力の尽きかけていた乙瀬だったが、技を解かれた隙をついて、白浜へ、跳び膝蹴り。
立ち上がろうと、前かがみになっていた白浜は、カウンター気味に喰らってしまう。
そのまま、乙瀬は、強引にエビ固めで押さえ込む。
山吹が桐谷をカットししている間に、「膝蹴りで、意識が飛んだ」という白浜は、フォールを奪われてしまった。
正式にタッグを組んだ日に、白浜からフォールを奪った乙瀬は、一躍、トップ戦線へ浮上したと言えよう。
○乙瀬深雪&山吹響子(15分32秒 エビ固め)白浜樹里×&桐谷かすみ