娑婆で見た弥三郎は落ちぶれた僕の友人と知られたら恥ずかしすぎるのでやはり無視する僕なりの結論シリーズ開幕戦 ―2013年12月01日(※録画放送2013年12月04日)―
オープニングは、昨年に引き続き、CEOたちの演奏会でスタート。
「クリスマスも近いから、予定の無い君たちの為に、今年もショウの練習をしてきたよ」
去年の、20分以上にも及ぶ演奏を覚えていた客からは、ブーイングも起こる。
秘書のジュリーは、特撮番組で観た様な眼鏡を着用し、歌を披露。この時点では、客席から拍手も。
演奏されたのは、遠藤賢司「UFO」。
何故、この曲を選んだのか、理由は定かでないが、ジュリーが歌い出すと、観客は静まり返る。
「やあ、聴いてくれてありがとう。それじゃあ、もう一曲」
CEOが次の演奏を始めようとした瞬間、ブーイングが場内を包んだ。
「やめろ!」「歌わせるな」という怒号の中、CEOらは、不満げにリングを降りた。
第三試合:桐谷かすみ VS マヘリアQ
開幕戦だけの参加となったマヘリアQだが、セコンドには冬月弓の姿も。
ベルトを奪った張本人、ビッグ・ホルスタインこそ来なかったものの、再び取り返す為には、ここで負ける訳にはいかない。
桐谷は、ドロップキックで先制し、得意の飛び技で、勝負に出た。
マヘリアQは、ラフファイトで反撃。拳で殴りつける反則で、桐谷を場外へ叩き落す。
客席からブーイングが起こる中、セコンドの冬月が、桐谷の側へ。
嫌な予感があったのか、冬月が、三日月蹴りで加勢すると、「やってしまった」とばかりの声が観客から漏れた。
冬月に、安っぽいヒールを演じて欲しくは無かった、というのが、正直な客の反応だったかもしれない。
リングに戻った桐谷へ、マヘリアQが、強烈なパワーボム。
これで決まっても、おかしくはない程の勢いであったが、桐谷は、寸前で肩を上げる。
パワーボムで決められなかった事に、苛立ったのか、マヘリアQは、ラフファイト一辺倒で試合を進めた。
だが、桐谷は何度もフォールを跳ね返し、観客の声援を独占する。
怒りを隠さないマヘリアQが、乱暴に、自コーナーへ桐谷を投げ飛ばし、パンチのラッシュ。
レフリーの制止も無視する中、冬月がエプロンサイドへ上がり、またもや加勢すると、ここでゴング。
反則裁定が下されると、観客の不満は、冬月へ集中。
リングに残された桐谷が、マイクを持ち、「冬月と一騎打ちをする」と収めようとしたが、メインを始めるまで、時間を要する結果となった。
○桐谷かすみ(11分34秒 反則)マヘリアQ×
第四試合(メイン):雨宮佑香&葉月沙弥子 VS 乙瀬深雪&白浜樹里
第三試合への不満が残る中、空気を変え始めたのは、葉月沙弥子だった。
正式に雨宮とのタッグを組む事が発表された、この日、「足を引っ張らないように」と、葉月は威勢よく先陣を切った。
乙瀬の回し蹴りに合わせ、ジャンピング・キックで対抗。
白浜へも、正面からぶつかって行ったが、これには力負け。ネックブリ―カーで、ダメージを負ってしまう。
二人のコンビネーションこそ無かったが、雨宮も葉月の勢いに触発されたのか、シンプルな打撃戦を最後まで貫いた。
エルボーの連打で、フロントキックの応酬で、白浜と激しく打ち合うと、客席からようやく歓声が上がる。
リング上は、四人が入り乱れた形となったものの、簡潔なぶつかり合いが続き、ヒートアップ。
「最後まで付き合う気力が尽きた」という冬月は、バックフリップからの三角固めで、雨宮を捕える。
葉月はカットに入れず、逃れる体力が残っていなかった雨宮は、無念のギブアップ。
正式にコンビとなっての初戦を飾れなかった、雨宮と葉月だったが、何とか第三試合の不穏な空気を吹き飛ばした。
×雨宮佑香&葉月沙弥子(15分18秒 三角固め)乙瀬深雪&白浜樹里○
☆その他の試合……
第一試合:大石リナ VS 若木真衣
タイトル戦線より、自ら退いた大石は、第一試合で再出発。
新人王決定戦を控える、若木とのシングル戦を行った。
「成長を確かめるつもりだった」大石だが、若木の打撃技は、想像以上だったらしい。
場外で間を取る場面まで見られた程だったが、ダブルアーム・スープレックスから、回転首固めへと繋ぎ、3カウント奪取。
何とか、大石が面目を保った形となった。
○大石リナ(08分04秒 回転首固め)若木真衣×
第二試合:犀川あやめ VS 山吹響子
以前ならば、打撃とグラウンドの対決と見られた両者だが、互いに、得意とする技術へはこだわらないスタイルへと、進化している様だ。
犀川が、自らグラウンドへ持ち込む事もあれば、山吹も、掌底でダウンを奪う場面も見られた。
試合は、終盤、山吹が、ジャーマン・スープレックスで追い込んだものの、3カウントは奪えず。
これで気が緩んだのか、起死回生のウラカン・ラナを犀川に仕掛けられ、大逆転のフォール負けを喫した。
○犀川あやめ(12分15秒 ウラカン・ラナ)山吹響子×