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百代シリーズ第二戦 ―2013年09月29日―(※2013年10月01日、録画放送)

第一試合:ブラック・ハンザ VS 若木真衣


グラウンドへ持ち込まれたら終わり、という意識があったのか、若木はハンザの攻撃から逃げまくる。
タックルに対し、カウンターで膝を入れ、倒されたらロープへ。
客席から野次も飛んだが、若木は自分のペースを崩さなかった。

膝蹴りがスタミナを削っていったのか、ハンザは終盤、動きが鈍る。
それを待っていた様に、若木は蹴りを連発し反撃に出た。
最後は、体を後方に宙返りさせ、初披露のオーバーヘッドキックで、ハンザをKO。
プロレスらしからぬ試合展開となったが、久しぶりに若木が、底力を見せつけた。

×ブラック・ハンザ(10分20秒 エビ固め)若木真衣○

第二試合:桐谷かすみ VS 葉月沙弥子


新技の存在を匂わせていた葉月は、桐谷相手に、さっそく披露。
ブルドッキング・ヘッドロックの体勢から、前方へ倒れこむ、どちらにもダメージを与えそうな技だ。
意外と効果があったのか、序盤は葉月のペースで進む。
しかし、桐谷はドロップキック一発で、形勢逆転に成功。
フライング・ボディアタック、セントーンと連続して畳みかけ、最後は押しつぶす様にして、フォールを奪った。

○桐谷かすみ(07分33秒 後方回転エビ固め)葉月沙弥子×

第三試合:犀川あやめ VS 乙瀬深雪


二人の対戦は、必然的に打撃の応酬となっていた。
しかし、今回の対決では、両者とも打撃を控える展開に。
乙瀬がブレーンバスターを決めると、犀川はフェイスバスターで反撃。
プロレス技の攻防が中心となり、新鮮な感覚を覚えた観客も多かったようだ。
終盤、互いに打撃の数を増やしてゆくが、乙瀬の膝蹴りが犀川を苦しめてゆく。
助走をつけた、ボディへの膝蹴りを決められると、犀川の動きは完全に止まった。
腹部を押さえて、前かがみになっている犀川の首を抱え込み、乙瀬がDDTを炸裂させる。
そのまま、動けない犀川を押さえ、3カウントを奪取。
乙瀬が、長い不調から抜け出した様な一戦であった。

×犀川あやめ(14分39秒 体固め)乙瀬深雪○

第四試合:白浜樹里 VS 山吹響子


海外修業後、一気に頭角を現した白浜だが、前回のシングル対決では、山吹が勝利を収めている。
トップ戦線へ加わりたい意志も手伝ってか、山吹は掌底でラッシュを仕掛けた。
グラウンドで強引に抑え込み、あわや3カウントという場面も。
白浜も、グラウンド技術は成長したものの、レスリングと柔道を背景に持つ山吹相手には、手こずる。
三角固めを決めようとするも、山吹は必死にロープへ。
互いにスタミナを浪費し、最後は山吹が馬乗りになり、掌底の連打を決めた所で、時間切れを告げるゴング。
白浜と互角以上の展開を見せつけた事で、トップへの浮上を予感させる試合となった

△白浜樹里(時間切れ引き分け)山吹響子△

第五試合:大石リナ VS ザビーネ・クライバー VS 雨宮佑香


メインイベントで3wayを敢行するのは初めての事であり、不安視する声も聞こえた一戦。
ザビーネとのタイトルマッチを成立させたい大石は、開始早々、延髄切りを決めて、アピール。
しかし、蚊帳の外へ置かれるの、プライドが許さないとばかりに、続けざま、雨宮が大石をラリアットで吹き飛ばす。
ザビーネは、二人をけん制しながら、試合を進めていった。
大石とザビーネが向き合った隙を逃さず、雨宮は新技のスピアー。
まともに食らった大石は、エプロンサイドでダウン。
完璧に決まったスピアーで、気を緩めてしまったのか、雨宮はザビーネに、あっさりと背後を取られてしまう。
これで決着かと思われるほどの急降下バックドロップで、雨宮は仰向けにダウン。
ザビーネがフォールの体勢に入るものの、3カウント寸前の所で、大石がレフリーの足を引っ張り、カウントを止めた。
思わず、レフリーへ抗議をするザビーネだが、ここで雨宮が背後から急襲。
隙を見せてしまったザビーネに対し、ここで雨宮のスタナーが炸裂。
ザビーネは、仰向けになり、思った以上のダメージを負った様だった。
しかし、ここで大石が、ランニングエルボーで、雨宮へ激突。
そのまま覆い被さる形で、フォールへ。レフリーが3カウントを数えたものの、勝者とされたのは、雨宮。
マットへ肩を付けていたのはザビーネであり、その上にいたのは雨宮であるという、レフリーの判断から。
「雨宮さんをフォールしたつもりだった」と大石は語ったが、選手以上に、観客も大混乱。
ザビーネが雨宮へフォール負けをしたという「結果」だけが残る試合となってしまった。

×ザビーネ・クライバー(18分22秒 体固め)雨宮佑香○