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ローガ・シリーズ最終戦 ―2013年08月18日―(※2013年08月19日、録画放送)

第一試合:ブラック・ハンザ VS 葉月沙弥子


今大会で、ハンザも、いったん帰国するとあって、葉月は、「ここで勝っておきたい」と意気込みを見せる。
しかし、正統派のキャッチスタイルを前に、その変則ファイトも空回り。
関節技に何度も苦しめられた挙句、ブルドッギング・ヘッドロック一発で、フォールを許してしまった。
技量差があるのはもちろんだが、今後の葉月には、安定した試合運びも課題となるだろう。

○ブラック・ハンザ(06分57秒 片エビ固め)葉月沙弥子×

第二試合:松田琉菜 VS 若木真衣


松田は、序盤から若木の蹴りを、避けることなく、正面から受けて立った。
何度もダウンを繰り返すものの、松田は「蹴ってこい」とアピール。
中盤まで、若木が一方的に攻める展開となった。

しかし、松田は、相手の脚を取ると、アキレス腱固めで形勢逆転。
一度はロープへ逃れた若木だが、松田は強引にリング中央へ引き戻すと、再度、アキレス腱固めに。
若木は瞬時に、ギブアップ。
終わってみれば、松田が若木を、子供扱いにした試合と言える。

試合が終わるや否や、松田はリングを、さっさと降りてしまう。
珍しく、観客へ手を振りながら、場内を後にした。

○松田琉菜(05分43秒 アキレス腱固め)若木真衣×

第三試合:山吹響子 VS 桐谷かすみ VS 乙瀬深雪


試合スタイルの違う選手たちによる、3wayマッチ。
慌ただしく、三人が入り乱れる中、山吹が乙瀬を、背後から丸めこむ。
すると、桐谷も乙瀬の足をつかみ、山吹をフォローする形に。
レフリーは、そのまま、3カウントを入れた。

試合結果は、山吹が乙瀬からフォール勝ちの形となったのだが、何故か、桐谷がレフリーへ抗議。
フォールを取ったのは自分だとアピールをするものの、レフリーは、もちろん無視。
桐谷が抗議する最中に、山吹と乙瀬は、退場してしまった。

○山吹響子(11分06秒 スクールボーイ)乙瀬深雪×

第四試合:雨宮佑香 VS 犀川あやめ


互いに準決勝で敗れ、「かつて」エースの座を争っていた者同士の試合、となってしまったが、雨宮は序盤から奮起。
「今日の試合で、もう一度、トップへ立つ資格がある事を見せる」と語っていた通り、ラリアット、エルボーで、犀川をねじふせる。
思わず、犀川が場外へエスケープしてしまう程だった。

だが、犀川は、終盤まで空手技を封印し、雨宮の猛攻を受けきった。
互いに、リング中央で向き合った瞬間、ここで犀川のハイキックが炸裂。
雨宮は、ほとんど反応できず、まともに頭部へ蹴りを喰らってしまう。

意地なのか、もとより耐久力がある為か、雨宮は、ダウンを拒否するものの、ふらふらな状態に。
犀川は、ロープへ走り、助走をつけて、ボディシザース・ドロップを敢行。
仰向けに倒した雨宮へ、覆いかぶさり、がっちりフォール。3カウントを奪った。
犀川は、シングルで、雨宮に初勝利。

×雨宮佑香(12分33秒 体固め)犀川あやめ○

第五試合:トーナメント決勝 大石リナ VS 白浜樹里


遂に迎えた、御伽桟敷の初代チャンピオンを決める、トーナメントの決勝戦。
大石は、意表をついた延髄切りで、序盤から勝負に出る。
対する白浜は、己のペースを崩さず、ランニング・ネックブリーカーなどの得意技で反撃。

フロントキックで大石を場外へ吹き飛ばした、白浜のパワーに観客は驚いたが、そこから更に、驚かせた。
エプロンサイドから助走をつけた白浜は、ドロップキックで追い打ち。
準決勝で披露したミサイルキックを、早くも自分のものとしてみせた。
大石はダメージを負い、カウント19で、ようやくリング内へ。

白浜が相手を持ち上げるだけで、客席が沸く様になった。
しかし、大石がしがみついていると、何故か白浜は、バランスを崩し、技へは繋げられず。
脱出した大石は、背後を奪うと、バックドロップを鮮やかに決めた。
カウント2.9で、白浜はキックアウト。ギリギリで負けを逃れる。

サブミッションで捕まえたかった白浜だが、大石は、徹底的にガード。
懐へ入り込もうとする相手を、袈裟切りチョップで迎撃すると、その後は、チョップの連打で攻め立てる。
回転しての袈裟切りチョップも披露し、白浜を打ち倒した。

もはや闘う気力も残っていない様に見える白浜へ、大石が最後に選んだ技は、卍固めだった。
完全に動けなくなった白浜は、しばらく耐えていたものの、レフリーに戦闘不能と判断され、ここで試合を止められた。

○大石リナ(16分29秒 卍固め)白浜樹里×

御伽桟敷、初代王者の座に就いたのは、大石リナ。
その腰にベルトを巻くと、歓声であふれる客席へアピールして見せた。
CEOも、後方で祝福を。