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ローガ・シリーズ第二戦 ―2013年08月04日―

第一試合:トーナメントAブロック二回戦 雨宮佑香 VS 山吹響子


逆転勝利を決めたとはいえ、一回戦を不本意な形で終えた雨宮は、シードの山吹と対戦。
開始早々にジャーマンを繰り出すなど、初戦のイメージを吹き飛ばす様なファイトを展開。
山吹も、掌底で真正面から対応し、序盤は激しい攻防の連続だった。
グラウンドになると、山吹が主導権を完全に奪う。
徐々にスタミナを奪われた所で、雨宮は肩固めに捕えられた。
ほぼ完璧に極められたものの、ロープ近くであった事が幸いし、脚を伸ばして、何とかブレイク。
攻めあぐねた雨宮は、ロープの反動を活かし、ランニング式のエルボー。
そこから、強引に山吹を押さえ込むと、3カウントが入ってしまった。
これには、観客も山吹も、呆然。
序盤はエースらしい試合を見せていたものの、一回戦でのイメージダウンを、更に積み重ねてしまった勝利といえる。

○雨宮佑香(10分29秒 エビ固め)山吹響子×

第二試合:トーナメントAブロック二回戦 大石リナ VS ブラック・ハンザ


乙瀬を絞め落として、一回戦を勝ち上がって来た、ブラック・ハンザ。
試合予想は、困難なものとなったが、またしても観客を驚かせる展開となった。
グラウンドで勝負に出た両者だったが、大石は背後を取られ、胴絞めスリーパーを決められてしまう。
長い時間、スリーパーを掛け続けられていた為、レフリーは何度も大石の反応をチェック。
これで決まってしまうのではと、客席から、ざわつく声も上がった。
しかし、ハンザが優勢だったのも、ここまで。
大石は、ダブルアーム・スープレックスやバックドロップの投げ技で、試合を有利に進めてゆく。
最後は、袈裟切りチョップでふらつかせ、シュミット式バックブリ―カーで、フォールを奪った。

大石リナ(13分15秒 片エビ固め)ブラックハンザ×

第三試合:桐谷かすみ&ナスターシャ VS 乙瀬深雪&若木真衣


一回戦負けの選手同士が組んだタッグマッチながら、好勝負を見せたナスターシャの注目度は、前回よりも増している。
10分一本勝負で行われた、この試合、桐谷とナスターシャが、巧みなチームワークを見せ、相手チームを翻弄。
桐谷のドロップキックと、ナスターシャのローリングソバット。二人による競演も見られた。
最後は、桐谷のセントーンと、ナスターシャのダブルニードロップが、連続で若木をプレスした所で、時間切れ。
客席から拍手が送られたものの、今大会をもって、ナスターシャは、いったん帰国の途に就く。

△桐谷かすみ&ナスターシャ(時間切れ引き分け)乙瀬深雪&若木真衣△

第四試合:トーナメントBブロック二回戦 松田琉菜 VS 白浜樹里


前シリーズで、タッグながら、完璧に抑え込まれた松田は、宣言通りに、正面から打撃勝負。
白浜は対抗できずに、パンチを浴びせられ続ける。
ダウンした所を、脇腹へ蹴りなど、松田はやりたい放題。
一方的に攻められた白浜だが、終盤に、ようやく反撃。
松田の体を、強引に持ち上げ、バックフリップを炸裂させる。
大きいダメージを与える事には成功したものの、松田はフォールを許さず。
すかさず、白浜は三角固めを狙うが、不十分な体勢の為、松田は両脚をばたつかせて、ロープへ逃れようとする。
だが、突如、松田は動きを止め、しばらく後にタップアウト。
松田が、御伽桟敷でギブアップ負けをするのは初。客席からも、この日一番の歓声が上がった。

○白浜樹里(12分54秒 三角固め)松田琉菜×

第五試合:トーナメントBブロック二回戦 犀川あやめ VS 葉月沙弥子


前回に続き、メインを務める事となった葉月。
しかし、犀川は、余裕の表れか、空手技を封印して試合に臨む。
序盤から、フェィスバスターを繰り出し、葉月を攻め立てた。
グラウンドに持ち込んだ葉月は、三角絞めで勝負をかける。
これを読んでいた犀川は、徹底してガードを崩さず、ロープへ逃れた。
必死に食いつこうとする葉月だったが、試合の主導権を握るまでには至らず。
決め手を欠いた葉月は、かつて乙瀬戦でも見せた、「手刀と回し蹴りの状態のままぶつかる」奇襲技。
誰もが、「なぜ、ここで!」と思った技を、犀川は正面から受けるが、ダメージは全くなし。
ここまで空手技を使わなかった犀川だが、終盤で遂に解禁。
飛び両膝蹴りで、葉月に大きなダメージを与え、最後は初公開の、ウラカン・ラナで3カウントを奪取した。
一回戦では、メインに相応しい試合を繰り広げた葉月だが、いつもの彼女へ戻ってしまった様だ。

○犀川あやめ(09分29秒 ウラカン・ラナ)葉月沙弥子×