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常夏シリーズ第二戦 ―2013年06月01日(※2013年06月02日、録画放送)―

第一試合:冬月弓 VS 葉月沙弥子


もはや後が無い状況すら過ぎ去った冬月は、葉月への敵意をむき出しに、試合へ臨んだ。
前回のシングルマッチで、失神させられた屈辱を晴らす様に、蹴りと張り手を真正面から繰り出してゆく。
葉月も、これに応え、叩きあいの応酬となった。

互角の展開となったものの、最後は、ムーンサルトプレスを初披露し、冬月がフォールを奪った。
未だに崖っぷちの現状は変わらないが、何とか踏みとどまった形に。
決着がついた後、冬月はコーナーポストへ駆けのぼり、客席へ勝利をアピール。まばらな拍手が返された。

○冬月弓(10分05秒 体固め)葉月沙弥子×

第二試合:ザビーネ・クライバー VS 若木真衣


調子を落としている若木だが、ザビーネ相手にもひるまず、得意の蹴りで攻めてゆく。
蹴りの動きが激しいだけに、観客は歓声を上げるものの、有効打は奪えず。いたずらにスタミナだけを消費する結果に。
終盤で、初めて組みついてきたザビーネは、受け身の取りづらい、フロントスープレックス。
若木の体力は、まだ残っていたものの、ザビーネが巧みに押さえ込んで、試合を決めた。

○ザビーネ・クライバー(06分39秒 片エビ固め)若木真衣×

第三試合:雨宮佑香&桐谷かすみ VS 犀川あやめ&乙瀬深雪


脚の負傷から復帰した桐谷は、飛び技を自ら封印。
レスリング勝負といきたかった所だが、前大会の汚名返上を狙う犀川に、抵抗できず。
一方的に蹴りまくられ、パートナーの雨宮へ交代する機会も与えられない程だった。

乙瀬の飛び膝蹴りで、半失神状態となった桐谷に、もはや反撃する力は残されていなかった。
トップロープからのダイビング・ヒップドロップを、犀川に決められ、そのままフォールを奪われる。
新しい面を見せた犀川とは対極に、成長が止まってしまったかの様な試合展開となってしまった。

雨宮佑香&×桐谷かすみ(12分23秒 体固め)犀川あやめ○&乙瀬深雪

第四試合(メイン):大石リナ&白浜樹里 VS 松田琉菜&山吹響子


今シリーズでのシングル戦も決まっている、大石と松田だが、返り討ちにするとばかりに、松田は積極的に攻める。
ガードされ、決める事は出来なかったものの、序盤から、三角絞めを繰り出した。

注目されたのは、松田と白浜の対決。
以前、両者のシングル戦では、白浜がエプロンカウントアウトで、屈辱的な敗北を喫した。
海外修業の成果を見せるべく、ジャンピングネックブリ―カー等の得意技で、臆することなく松田を攻め立てる。
勢いの前に押され気味だった松田も、コンビネーションを活かしたパンチに活路を見出す。

スタミナの削り合いとなった両者の対決だが、分水嶺となったのは、ドイツで披露した、白浜のトラースキックだった。
この技を予期していなかったのか、松田は無防備な状態で、カウンター気味に喰らってしまう。

体力が残っていない白浜は、バランスを崩しながらも松田を持ち上げ、バックフリップで叩きつける。
そこから、しっかりと押さえ込むと、松田にも体力は残っていなかったのか、完璧な3カウントが入り、場内は大歓声。
大石とのシングル戦を見据えていた松田であったが、白浜の勢いに屈する形となってしまった。

大石リナ&○白浜樹里(16分47秒 片エビ固め)松田琉菜×&山吹響子