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春さるシリーズ第三戦 ―2013年02月09日―

第一試合:大石リナ VS 葉月沙弥子


新人の葉月、第三戦は、大石へのチャレンジマッチ。
しかし、雰囲気にのまれたのか、動きに精彩を欠き、ほんとんど攻撃が単発で終わる。
グラウンドで攻め込まれ、スタミナを消費した葉月は、ダブルアーム・スープレックス一発で、あっさりとフォールを許してしまった。

○大石リナ(9分03秒 片エビ固め)葉月沙弥子×

第二試合:乙瀬深雪 VS 山吹響子


前回のタッグマッチ後に、遺恨を残した両者の対戦。
打撃とグラウンドの勝負と思われたが、山吹は掌底の連打で、反対に乙瀬を追い詰める。
寝技でも圧倒し、乙瀬を一方的に攻め込んだ。

最後は、抑え込みで、乙瀬から強引に、3カウントを奪取。
激しいぶつかり合いを期待していた観客からは、失望する声も聞こえたが、山吹は、さっさとリングを後にした。

×乙瀬深雪(5分35秒 体固め)山吹響子○

第三試合:桐谷かすみ&犀川あやめ VS 白浜樹里&若木真衣


前回の、メイン終了後に、雨宮へ食ってかかる元気を見せた若木が、第三試合へ登場。
高校時代の先輩である犀川との対戦も期待される中、先発を買って出た両者は、空手技の応酬を繰り広げる。
この攻防は引き分けに終わったが、客席から拍手も飛び出るほどだった。

だが、タッグマッチの経験が初めての若木は、二人掛かりで攻められる事に慣れておらず、ローンバトルの場面が多くなる。
一方、チームワークの心配された桐谷と犀川だが、意外にもスムーズな連携を見せた。
終盤には、ヒールキックとドロップキックの競演も。

最後は、桐谷のダイビング・セントーンを喰らい、若木が3カウントを奪われる。
実力は早くも評価されていた若木であったが、思わぬ形で、プロレスの洗礼を浴びる結果となった。

○桐谷かすみ&犀川あやめ(13分22秒 片エビ固め)白浜樹里&若木真衣×

第四試合(メイン):雨宮佑香 VS 冬月弓


「今日、結果を残さないと、もう上には行けないと思う」
試合前に悲壮な覚悟を語っていた冬月は、エースの雨宮と対戦する機会を与えられた。
冬月のキャリアからすれば、今回も、新人を相手にするのと変わらない試合であったが、序盤から大苦戦。
エルボーの連打でダウンを奪われ、ラリアットで吹き飛ばされる。

所々で丸めこみを決めるも、フォールを奪うまでには至らず。一方的に冬月は攻められた。
その姿に、ブーイングを浴びせる客も。
必死の反撃で、三日月蹴りを決め、雨宮をダウンさせる事に成功。フォールへ向かうが、ロープ際で、両者、ブレイク。
実は、この蹴りで「呼吸が出来なくなった」という雨宮であったが、機会を活かせず、冬月の攻め手は無くなった。

ジャーマンスープレックスを決められ、もはや返す余力を残していない冬月は、そのまま動けず、3カウントを許してしまった。
試合終了後も、仰向けのままでいる冬月に、この日もブーイングが飛び交う。
雨宮は、振り向く事もなく、控室へ戻って行った。

○雨宮佑香(11分48秒 原爆固め)冬月弓×