降誕祭シリーズ第二戦 ―2012年12月08日―
第一試合:大石リナ VS 松田琉菜 VS 白浜樹里 VS 山吹響子
御伽桟敷で初となった、4wayマッチ。4人が同時にリングで闘い、フォールを奪った者が勝ちとなる、このルール。
松田が過去に3wayを体験した事があるというが、他は未経験なだけに、試合内容は想像がつかない。
ゴングと同時に、山吹がドロップキックを大石へ仕掛け、松田と白浜が殴りあう。
序盤から、リング状は混とんとした展開となった。
試合結果も混乱の中で終結した。
大石が白浜を、ドロップキックでエプロンまで吹き飛ばす。
だが、立ち上がった際にバランスを崩した大石は、松田を強引に抑え込む山吹の背中へ、座り込む形となってしまった。
二人分の体重を、さすがに返す事はできず、予想外にも松田がフォール負けを喫した。
○山吹響子(8分40秒 エビ固め)松田琉菜×
第二試合:桐谷かすみ VS 犀川あやめ
新人最強決定トーナメントAブロック準決勝。
シングル戦においては、それほど結果を残せていない桐谷が、優勝候補の犀川と対戦。
犀川は早期決着を狙ってか、蹴りを中心にした猛攻で、ペースをつかむ。
だが、この日の桐谷は真っ向勝負。蹴りから逃げず、徐々に反撃を開始する。
10分過ぎには、延髄切りを決めた直後、、トップロープからのセントーンを繰り出した。
意外な頑張りに、会場の声援は桐谷へ集中。
犀川の蹴り足をつかみ、ジャックナイフ固めへ入ると、形はやや崩れたものの、3カウントを奪取。
桐谷は犀川から初勝利を奪い、決勝進出も決めた。
○桐谷かすみ(12分38秒 ジャックナイフ固め)犀川あやめ×
第三試合(メイン):乙瀬深雪 VS 雨宮佑香
新人最強決定トーナメントBブロック準決勝。
先週の大会で、大石を事実上、KOしてのけた乙瀬は、ゴングの鳴る前から雨宮に襲いかかった。
ラフファイトに活路を見出した最近の乙瀬は、ブーイングにもひるまず、雨宮を蹴り続ける。
得意とする、飛び膝蹴りも繰り出し、早々に雨宮を追い込んだ。
雨宮は、チャンスをうかがい、前回のシングル対決を制した、パイルドライバーを仕掛ける。
だが、乙瀬は踏ん張り、リバース・スープレックスで回避に成功。
乙瀬が完璧に、雨宮の動きを封じ、試合の主導権を握った。
エースとして、このままでは終われない雨宮は、強引にスタナーを敢行。
技を受けた乙瀬も、スタミナの切れた雨宮も、両者ダウンとなり、レフリーのカウントが始まる。
会場がざわつく中、カウント9で両者とも立ち上がった。
手数が尽きたと思われた雨宮であったが、立ち上がると同時に乙瀬の背後を取り、初披露となる、ジャーマンスープレックス。
スタナーのダメージが残っていた為か、乙瀬は動く事も出来ず、3カウントを聞いた。
これで決勝戦は、雨宮と桐谷が対戦する事となった。
×乙瀬深雪(13分02秒 原爆固め)雨宮佑香○