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降誕祭シリーズ開幕戦 ―2012年12月01日―


クリスマス・シーズンに合わせ、サンタ帽を着用してきたCEOは、新人最強決定トーナメントについて説明。
「15日に決まる優勝者には、初音御前という称号を与えるよ。君たちは家族でクリスマスを過ごすのかな、それとも独りだろうか。他の選択肢は無い筈だね。はっはっは、ごめん、ごめん」
ブーイングが巻き起こる中を、CEOは早々に退場した。

第一試合:大石リナ&桐谷かすみ VS 松田琉菜&乙瀬深雪


今シリーズより、コスチュームを新調した乙瀬は、気力が充実。
ヒールとしての自覚も出てきたのか、ゴングと同時に桐谷へ飛び膝蹴り。松田は大石へ襲いかかる。
乙瀬の勢いにのまれたのか、大石も序盤から攻められ続けた。

相手チームの猛攻を避け、リング下へ逃れた大石がエプロンへ上ったのを見図り、レフリーの制止を振り切って、乙瀬がハイキック。
側頭部へまともに蹴りを受けた大石は、場外でダウン。
カウントが進んでも動くことができず、リングアウト負けを喫した。
事実上のKO決着に、会場は騒然となった。

×大石リナ&桐谷かすみ(11分35秒 リングアウト)松田琉菜&乙瀬深雪○

第二試合:犀川あやめ VS 山吹響子


新人最強決定トーナメントAブロック一回戦。
前回の直接対決では、短時間で敗れている山吹だが、キックへの対応策をこの日は披露。
中腰の構えながら、素早く身を引き、犀川の蹴りを防ぐ。
隙を見ては相手の懐へ入ろうとする山吹だが、犀川もタックルへは防御策を見せ、一進一退の攻防が続いた。

ようやく犀川をとらえた山吹は、背後へ回り、強引にバックドロップ。
そのまま得意のグラウンドへ持ち込んだ。

だが、グラウンドを制したのは、以外にも犀川だった。
自分の技術を過信した為か、犀川が関節技を仕掛けると予期しなかった為か、山吹は簡単に三角絞めで捕えられる。
しばらくは耐えた山吹であったが、ロープへ逃れることもできず、ギブアップ。
犀川は、またもや山吹を返り討ちにし、準決勝へ駒を進めた。

○犀川あやめ(9分17秒 三角絞め)山吹響子×

第三試合(メイン):雨宮佑香 VS 白浜樹里


新人最強決定トーナメントBブロック一回戦。
CEOが「事実上の決勝戦」と位置づける試合は、互いに肉体をぶつけ合う、ゴツゴツとしたレスリングを展開。
白浜のフロントキックを顔面に受けるも、雨宮はひるまずに、ラリアットで反撃する。

グラウンドで互いの脚を攻めあう攻防から一転、白浜がパワーの差を見せつけ、エアプレン・スピン。
続けざまに、エアプレン・スピンを仕掛け、犀川戦でも見せた、荒々し放り投げで、雨宮の体を浮かせる。
だが、この技を読んでいた雨宮は、巧みに体をひねって、バランスを崩しながらもマットへ着地。
すかさず突進してきた白浜に対し、雨宮も正面からぶつかってゆく。
正面きっての激突に勝利したのは、雨宮のエルボー。
壁にぶつかったかの様に、背後へ倒れた白浜は、失神状態となり、そのまま3カウントを奪われた。

○雨宮佑香(14分29秒 片エビ固め)白浜樹里×
※試合前……