篠薄シリーズ第二戦 ―2012年10月6日―
第一試合:ザビーネ・クライバー VS 山吹響子
次回より大石リナが復帰する為、今シリーズでは最後の試合となるザビーネが山吹と対戦。
互いにレスリングの下地があるだけに、グラウンドでの攻防が目立つ展開となった。
スープレックスの掛け合いから、ザビーネは代名詞と言えるフィッシャーマンズ・スープレックス。
体を固定された山吹は返す事ができず、3カウントを奪われた。
○ザビーネ・クライバー(10分36秒 フィッシャーマンズ・スープレックス)山吹響子×
第二試合:松田琉菜 VS 乙瀬深雪
乙瀬は自分のスタイルを取り戻そうと、序盤からキックで攻め立てる。
これに松田も打撃技で応戦し、さながらキックボクシングの様な雰囲気。
しかし、先日のタッグに続き、今回も松田が巧みなパンチで圧倒する。
最後は中腰となった乙瀬へ跳び回し蹴りを炸裂させ、そのままKO勝利をもぎ取った。
○松田琉菜(7分52秒 KO)乙瀬深雪×
第三試合(メイン):雨宮佑香&犀川あやめ VS 白浜樹里&桐谷かすみ
エース争いからライバル関係と目されていた雨宮と犀川が、突如としてタッグを組んだ。
これは松田琉菜の指示によるもの。この試合でフォールを奪った者が、次回のメインで松田とシングル戦を行う権利を得る。
雨宮、犀川の両者は自分がフォールを奪おうと積極的に攻めていった。
だが当初から二人がタッグを素直に組むのか、犀川が松田とのシングルを必要としているのか、と疑問の声も上がり不安視されていたチームである。
それらが表面化した様に、パートナーが苦戦していても互いに救助は無し。
チームとして機能をしていないのが観客からも分かり、軽いブーイングも飛んだ。
一方で白浜と桐谷はコンビネーションの良さを見せつけた。
終盤に雨宮が捕まってしまい、二人掛かりで攻められる。しかし犀川はコーナーで待機したまま。
桐谷がセカンドロープからのセントーンを決め、白浜がエアプレーンスピンと連続攻撃。
雨宮は完全に動けなくなる。
白浜が雨宮を押さえ込むも、犀川はまるでコーナーから動かず。3カウントが入った。
松田戦の権利を得たのは白浜樹里。
試合が終わると、犀川は黙ってリング上から去っていった。
雨宮が同期からフォールを奪われるのは初めての事。
×雨宮佑香&犀川あやめ(14分29秒 片エビ固め)白浜樹里○&桐谷かすみ