篠薄シリーズ開幕戦 ―2012年9月22日―
秋の夕暮れをイメージした照明でオープニングへ登場してきたCEO。
今回は旗揚げ戦以来となる、秘書のジェシーを伴っての入場となった。
「やあ、みんな! すっかり秋だね。失恋をイメージする、物悲しい季節でもある。みんなは一年中、秋って所だろう、はっはっはっ!」
会場が静まり返るのを確認したCEOはジェシーへマイクを渡す。
高校生レスラーをリングに上げる理由、ドイツ人選手ザビーネについて、力強く力説し、最後は何故か「星条旗よ永遠なれ」を歌い退場した。
第一試合:パーフェクト塩沢 VS 鎌倉亜佐美
地元のお祭りに参加した時の約束を、CEOは忘れていなかった。
第一試合は高校生による10分間の特別試合。
この地区でチャンピオンのパーフェクト塩沢と、この学生なら無難であろうという理由で選ばれた鎌倉亜佐美との対戦で幕を開けた。
ドロップキックで元気の良さを見せつける鎌倉が、試合を支配する。
地区チャンピオンの塩沢は終盤まで苦戦する展開に。
残り時間1分、とアナウンスが聞こえた瞬間、塩沢がコブラツイストに入る。
これがタイミングよく決まり、鎌倉はたちまちギブアップ。
チャンピオンが面目を保った試合となった。
○パーフェクト塩沢(9分20秒 コブラツイスト)鎌倉亜佐美×
第二試合:ザビーネ・クライバー VS 桐谷かすみ
大石の代役として来日したザビーネは、ヨーロッパで有名なベテラン選手。
全盛期は過ぎたものの、桐谷を相手にドイツ流のレスリングを見せつける。
最後は桐谷の両腕を引きこんで体を丸めこみ、瞬時にエビ固めの体勢へ。
あっさりと3カウントを奪った。
○ザビーネ・クライバー(11分46秒 回転エビ固め)桐谷かすみ×
第三試合:山吹響子 VS 乙瀬深雪
ニューコスチュームで登場した山吹。以前の水着が破れてしまい、既に販売を終了していた物だった為との事。
レスリングスタイルに悩む乙瀬を相手に、山吹はグラウンドで圧倒。
胴絞めスリーパーでギブアップを奪った。
乙瀬はこれで山吹相手にシングル二連敗。
○山吹響子(8分57秒 胴絞めスリーパー)乙瀬深雪×
第四試合(メイン):松田琉菜&犀川あやめ VS 雨宮佑香&白浜樹里
今シリーズのポスターに自分を大きく描く様に、と指示をしていた松田。確かに前シリーズは松田が主役だったといえる。
そんな松田に対し、怒りをあらわにしていた雨宮と白浜がタッグを組み対戦。
雨宮のエルボーで犀川が失神するアクシデントが発生した。
松田はローンバトルを余儀なくされる。
さすがに松田でも2対1は困難らしく、ひたすらに攻められる格好となった。
白浜のジャンピングネックブリ―カ―に続き、雨宮がスタナーを炸裂させる。
二人の得意技を喰らった松田は動く事が出来ず、雨宮から完璧な3カウントを奪われた。
客席が大いに沸く中、ポスターの主役である松田は仰向けのまま立ち上がる事も出来ず。
屈辱のスタートとなった。
×松田琉菜&犀川あやめ(16分18秒 片エビ固め)雨宮佑香○&白浜樹里