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津川:「かんぱ〜い! という訳で夏休みだというのに僕たちは今、実家にも帰らず大学近くの居酒屋でダラダラと飲み会をしている所です。実家に帰れないのは汽車賃も(以下省略)それでは、かんぱ〜い!」
岡本:「津川君、正月の時と同じ出だしじゃないか! それにしても相変わらず出来上がるのが早いなあ」
津川:「おねーさん、いいケツしてるねぇ、鶏唐ちょうだい鶏唐」
岡本:「それは先輩の真田さんだよ、いつになったら認識するんだ。ましてや『誰だっけそれ』とかじゃないよ!」
津川:「まぁそれにしても今回は学園プロレスを観に行ったんでチケット代がかからなくてよかったよかった」
岡本:「おかげで観戦帰りにこうして飲みに来られたわけだしね」
津川:「今回は3年生で引退が決まっている伊坂高校のホーネット恵美こと神保恵美と、霞ヶ丘高校2年の江口真紀との試合が注目だったかな」

岡本:「江口真紀は典型的なヒールぶりを見せていたなあ。後輩だからなおさら先輩に対して突っかかっていくというか」
津川:「対する神保恵美はショートカットでエクボがチャームポイント、クールな試合運びにもかかわらずなぜか『狂乱のアイスドール』というニックネームがついていてね」
岡本:「序盤は江口のペースだったんだけど、流血戦になったらああなるとはなぁ……」

津川:「江口真紀がフォークを使った凶器攻撃でホーネット恵美を流血させると形勢が一変したね」
岡本:「怒った恵美が真紀のみぞおちにナックルパート、一瞬のことだったからレフェリーも見逃した」

津川:「そこから一気呵成に真紀を抱えあげて、ツームストン・パイルドライバーだよ。高校生にしちゃ、ちょっと危険な技だったかもね」
岡本:「でも江口も受身はしっかり取ってたみたいだよ」
津川:「同じヒールでも黒川だったらどうなってたかわからないな」
岡本:「……ところで津川君、今回のフィニッシュシーンはちゃんと撮れたのかい?」

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